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イスラエルスタートアップ

イスラエル発のアプリ収益化企業「ironSource」

2023年6月26日

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イスラエル発のアプリ収益化企業「ironSource」

ironSourceはクリエイターがアプリ開発でビジネスを行うことをサポートするプラットフォームを提供している企業です。2010年に創設され、過去12カ月の売上は3億9000万ドルを記録し、前年比の96%増加しています。現在最もダウンロードされている上位20のゲームの90%でironSourceが利用されており、月間アクティブユーザーは25億人存在します。

https://s28.q4cdn.com/283122156/files/doc_presentation/May-2021-Presentation.pdf

ironSourceは大きく分けて二つのサービスを行っており、アプリ開発会社にはironSource Sonic、電気通信業者(携帯電話会社)にはironSource Auraを提供しています。

アプリ開発者向け

Sonicはゲームの販売、リリースからユーザー数、収益の増大、ユーザーの分析、製品の最適化といった会社がビジネスを行う上で必要となることのサポートを行います。

主なクライアントはActivisionやAristocrat、Gameloft、Playrix、SYBO等のゲーム開発会社です。Activisionが発売している日本でも有名なCall of Dutyでも利用されています。

Sonicの特徴は出版とリリースを行う会社から独立したアプリ開発者のためのゲームの販売、リリースや、業界の評判、一つのプラットフォームでサービスが完結すること、深い専門知識とパートナーシップを重視したアプローチ、ゲームをターゲットにした質の高いサービス、デベロッパーとの間で利益相反が生じないといった点です。

ironSourceSonicのビジネスモデルは主にアプリ内課金、レベニューシェア、使用した分だけ料金を支払うユーセージベースの3種類です。

https://s28.q4cdn.com/283122156/files/doc_presentation/May-2021-Presentation.pdf

プラットフォームには様々なツールが備わっており、大きく分けてUA’(ユーザー獲得)、収益化、クリエィティブマネジメント、分析、ゲーム開発の5つの機能があります。

UA(ユーザー獲得)のツールにはironSource ROAS optimizerというironSourceの機械学習アルゴリズムによって広告単価をROAS(広告費に対して得られた売上の割合)が最大になるのに適切な価格に自動で設定するツールが含まれています。ironSource ROAS optimizerは世界的なエンターティメント企業であるKingにも利用されています。Kingは200以上のモバイルアプリと2億4900万ドルの月間アクティブユーザーを持ちCandy CrushやBubble Witch、Farm Heroes等の人気ゲームアプリも手掛けています。KingはCandy Crush SagaにおいてironSource ROAS optimizerを利用し、インストール数の増加とROASの増加を実現させました。Kingは広告活動において広告活動の設定が複雑であることにより、運用に手間がかかることや各ユーザーの質を判別できるデータを得ることができないといった課題がありました。結果として最適な広告単価を設定できず、過剰に広告費を払っていました。

しかし、ironSource ROAC optimizerによって運用の効率化や機械学習による広告単価の最適化、配信面の拡大が可能になり、その結果、優良なユーザーに届けることができ、ARPUや課金率が増加しました。

又、他にも自動でクロスプロモーションの運用を可能するツールが存在します。

https://www.is.com/case-studies/resources/candy-crush-saga/

https://www.is.com/user-growth/

収益化のツールには業界初アプリ内で広告の入札を可能にするプラットフォームを提供することで、広告が表示されるたびに全ての入札者にその情報が送られ、その度に最高入札者が広告配信することを可能にするツールが存在します。全てのネットワークに公平に入札する機会があるため、機会損失のリスクをなくすことができるようになりました。又、容易に複数のA/Bテストでマネタイズ戦略をテストできるので、正確な収益データやKPI(重要業績評価指標)を確認することができます。

https://www.is.com/monetization/

クリエィティブマネジメントのツールは主に広告のデザイン、制作、イテレーションを提供しています。又、自動で最適なデザインの広告を作成します。

https://www.is.com/creative-management/

分析のツールではDAU(1日あたりのアクティブユーザー)からWebサイトの閲覧(セッション)、リテンションまで様々な指標を素早く利用することができ、顧客エンゲージメントの割合や利用率、そして1日あたりのユーザー数などの様々な指標の可視化から、同じ属性を持つユーザーグループのレポートに至るまで幅広いデータを提供しています。又、アプリ内に配信されている広告コンテンツを見ることができ、レビューの良くないコンテンツや顧客離れにつながる広告を避けることができます。

https://www.is.com/analytics/

ironSourceはゲームスタジオSupersonic Gamesを立ち上げており、ゲーム開発の事業も担っています。2021年3月時点でSupersonicを利用して出版されたゲームは25ゲームで最もダウンロードされたゲーム上位10に18件到達しています。日間アクティブユーザー数は1300万人存在します。

https://supersonic.com/

https://s28.q4cdn.com/283122156/files/doc_presentation/May-2021-Presentation.pdf

電気通信事業者向け

電気通信業者とは携帯電話等の通信サービスを提供する会社で日本だとソフトバンクやNTTなどの会社が該当します。Auraでは携帯電話会社のDX化やアプリ業界への参入をサポートするプラットフォームを提供しています。主なクライアントはSAMSUNGやboostmobile、orange、vodafone等の携帯電話会社です。

Auraの特徴はデバイス起動時にはアプリやコンテンツ等のあらゆる面で顧客に応じて変化しながらサービスの提供、利用時にはデバイスのアップデートの管理、デバイスの交換時にはデバイス上で下取りを可能にするなど、最初から最後まで携帯電話会社とユーザーとの長期的なつながりを可能にするプラットフォームを提供しているという点です。

Auraは通信業者の安定性やセキュリティといった特徴とクラウドの俊敏かつ動的な機能を持つといった特徴を組み合わせているという点が強みです。

https://s28.q4cdn.com/283122156/files/doc_presentation/May-2021-Presentation.pdf

抜粋:https://venturebeat.com/2021/06/28/ironsource-will-start-trading-tuesday-as-latest-game-related-spac/

又、Auraでは顧客のエンゲージメントを分析することができ、収益や顧客の動向などを見ることができます。

誰のどんなペインを解決している

Sonicはアプリ開発者が開発したアプリをビジネスにすることに苦労しているといったペインを解決しているサービスです。

Auraは携帯電話会社のユーザーエンゲージメントが遅れており、限界が生じていることやDX化の実現に苦労しているといったペインを解決しているサービスです。

– 価格感やどんな市場に対してのソリューション

ironSourceの月間アクティブユーザー数は23億人に達しており、トップ100のゲームの87%がironSourceを利用しています。

テルアビブ、サンフランシスコ、ニューヨーク、ロンドン、東京、北京、ソウル、ベンガルール、キエフにオフィスを置き、サービスを展開しています。(https://www.is.com/about/)

ゲームを中心としたモバイル広告市場において、従来のウォーターフォール方式の広告では広告枠や広告在庫をめぐる競争が少ないため、全体として得られる収益が低いという課題がありましたが、ironSourceは運用型広告というソリューションを提供することで全ての広告ネットワークが同時に入札されることで広告枠の競争が激しくなり、アプリ開発者に最大の価値を還元することを可能にしました。又、ironSourceは運用型広告とウォーターフォール方式の広告の両方に対応しているため、開発者は二つの方法でモバイルアプリを管理することができます。

引用 :https://venturebeat.com/2018/03/07/ironsource-gives-mobile-advertisers-a-choice-between-programmatic-and-waterfall-ads/amp/

抜粋:https://venturebeat.com/2018/03/07/ironsource-gives-mobile-advertisers-a-choice-between-programmatic-and-waterfall-ads/amp/

2. 企業概要

法人名ironSource Limited
ファウンダーArnon Harish,Eyal Milrad, Gil Shoham, Itay Milrad, Nethanel Shadmi, Omer Kaplan, Roi Milrad, Tamir Carmi, Tomer Bar Zeev
HPリンクhttps://www.is.com/?referrer=ironsrc.com
設立年度2010年
資本金
売上
本社所在地サンフランシスコ、アメリカ
従業員数約870人
主要投資家一覧CVC Capital Partners,Access Industries,Disruptive Technologies Venture Capital,Saban Capital Group,Redline Capital,Viola Ventures
ミッションアプリをスケーラブルで成功するビジネスへと変貌させること
ironSourceホームページ、LinkedIn、Crunchbase, Craft.coより筆者作成

3. 創業の経緯・ファウンダーBIO

ironSource創業以前、Tomerと仲間はいくつかのweb製品を開発して、それらを販売して一人月3000ドル生み出すことを目標としてビジネスを始めました。まず初めに開発したのはFoxtabでした。FoxtabはGoogle ChromeやFirefoxでFoxtabのアドオンでブラウザにタグを魅力的に表示することを可能にするアドオンです。アプリ開発や市場で売り出すのに何ヶ月も費やしたのにも関わらず、合計のユーザー数は3人だけでした。ここで、Tomerらはビジネスとして成立させるためには、優れた製品を持つだけでは不十分で、適切な流通チャネルやプラットフォーム等の製品を収益化する方法が重要であることを認識します。Tomerは仲間とこうした問題に苦労していたため、自分たちが必要とするソフトウェア配信技術を開発することを決心します。しかし、開発してすぐにWeb業界では他にも多くの人が同様の課題を抱えていることを知ります。その時にTomerと仲間は会社を開発者が顧客にサービスを届けることができるプラットフォームを提供する会社に変えることを決心し、ironSourceが生まれました。

https://startupcamel.com/podcasts/ep-58-tomer-bar-zeev-ironsource/

ファウンダーBIO

共同創業者の一人であり、現在ironSourceのCEOであるTomer Bar Zeevはイスラエルで生まれ、子供の頃は9年間ペルーで過ごしました。その後、イスラエルに戻り、IDC ヘルツリーヤ大学でコンピューターサイエンスを勉強しました。元々、有名なコンシューマーソフトウェア製品の開発者であり、そうしたプログラマーとしての経験は良質な製品をビジネスとして成功するために開発者が何を必要か理解するうえで極めて重要でした。今なおその経験は彼の原動力となっています。又、Tomerはゴールドマンサックスによる最も興味深い起業家100人に選出されています。(https://il.linkedin.com/in/tomerbarzeev)

4. 過去のラウンド概要

過去のラウンドの概要としては、過去4回のラウンドを経験しており、合計で$550Mを調達しています。ラウンド参加のファンドの国籍はイスラエル2社、アメリカ2社、ルクセンブルグ2社となっており、多様な国籍ファンドから調達していることが伺えます。

2021年6月28日(米国東部時間)ironSourceは、特別目的買収会社(SPAC)として上場しているThoma Bravo Advantage (NYSE: TBA)との合併を完了し、ironSourceは2021年6月29日(米国東部時間)よりニューヨーク証券取引所(NYSE)において、ティッカーシンボル(銘柄コード)「IS」で取引することが承認されました。ironSource社は、上場企業として、世界で最も経験豊富で成功しているソフトウェア投資会社の一つであるThoma Bravo社の財務および運営面でのサポートを受けることが期待されています。又、300件以上のソフトウェア投資の実績を持つThoma Bravo社は、ironSourceに業界の専門知識や世界のネットワークを提供することが期待されます。

https://digitalpr.jp/r/48915

https://investors.is.com/financials/quarterly-results/default.aspx

2021年の第一四半期は総収益1億1970万ドルで前年比96%増加しており、調整後EBITDAは3950万ドルでEBITDAマージンは33%記録しています。ドルベースのnet expansion rateは 176 %で過去8半期の平均148%を上回っています。

又、過去12カ月で10万ドルの収益を上げた顧客の99%を保持し続けています。

https://investors.is.com/financials/quarterly-results/default.aspx

ラウンド名時期調達額バリュエーション参加投資家
UnattributedApr 2011Viola Ventures
UnattributedAug 2014$85 MRedline Capital,Disruptive Technologies Venture Capital,Saban Capital Group
UnattributedFeb 2015$20 MAccess Industries
https://www.crunchbase.com/organization/ironsource/company_financials
https://craft.co/ironsource/funding-rounds
より筆者作成

5. 業界の動向、分析

現在のゲームテック業界のエコシステムは以下のようになっており、ironSourceはこの中でも主にモバイル広告業に分類されます。

抜粋:https://newzoo.com/insights/infographics/gametech-ecosystem-map-technology-game-creation-supply-chain/

まず、Development について見ていきましょう。ゲーム開発のカテゴリーにはバリュエーションが150億ドルのEpic Games の傘下のUnrealやバリュエーションが6億ドルのUnityなどのゲームエンジンや、2019年にEpic Games から資金調達を行ったBlenderやAdobe Substance等のデザインツール、Easy Anti-CheatやBattleye等のミドルウェア、オーディオツール、ソフトウェア管理ツール、ローカライゼーションツールが含まれています。

次にOperationの分野ではモバイルゲームテック企業が多いです。ゲームパフォーマンスの管理サービスではGameBenchやBitBar、アドメディエーションではAdmobやironSource、Facebook Audience 、広告マネタイズサービスではNetworkやironSource、カスタマーエンゲージメントサービスではOneSignalやAirship、ゲームアナリティクスではdevtodayやGameAnalytics、モバイルゲームのプラットフォームではGoogle PlayとApp Storeが存在感を示しています。又、ゲームのインフラやクラウドサービスでいうとGoogle CloudやFirebase、Amazon Game Techなどが主流となっています。

Growthつまり、ゲームテック市場のマーケティングも多様に分類されます。UA(ユーザーの獲得)の分野ではironSource、UnityAds、Facebookが主にサービスを提供しています。広告制作においてはLuna LabsやAppOnboard、ASO(アプリストア最適化)についてはSptimetricsやStoremavenといった企業が存在します。又、インフルエンサーを活用してマーケティングを行ったり、ユーザーを獲得することが多くなりました。広告のアトリビューションやUA(ユーザー獲得)の分析でいうとバリュエーションが10億ドルのAppsFlayerと2019年に2億5500万ドルの資金調達をしたAdjustが主要な企業です。

Market Analysis、ゲームテックの市場分析のカテゴリーには主にNewzoo、GameRefinely、App Annie、2016年に中国のMobvisaが買収したGameAnalyticsなどが含まれます。

引用:https://www.is.com/blog/resources/what-is-gametech/

2020年ゲーム市場の市場規模は1593億ドルで2019年と比べて9.3%上昇しています。

特にモバイルゲーム市場は最も大きくなっており、市場規模は772億ドルで2019年より13.3%上昇しています。こうした背景には世界の人口の25%以上がスマートフォンを所有しており、無料でゲームができるので容易に始めることが可能であることやコロナウィルスの影響でPCを利用できるカフェが閉鎖したこと、モバイルゲームは比較的難しくないことが理由に挙げられています。

(https://newzoo.com/insights/articles/newzoo-games-market-numbers-revenues-and-audience-2020-2023/)

抜粋:https://newzoo.com/insights/articles/newzoo-games-market-numbers-revenues-and-audience-2020-2023/

ゲーム市場は今後も成長すると予測され、Newzooによると、毎年8.3%成長し2033年末には2000億ドル以上に達すると予想されています。

抜粋:https://newzoo.com/insights/articles/newzoo-games-market-numbers-revenues-and-audience-2020-2023/

6. 競合との差別化ポイント

ironSourceとモバイル広告サービスにおける競合をまとめた表は以下となります。

会社名ironSourceAdMobmopubFyberAppLovin
本社所在地サンフランシスコ、アメリカマウンテンビュー、アメリカサンフランシスコ、アメリカベルリン、ドイツパロアルト、アメリカ
オフィスのある国イスラエルイギリスアメリカウクライナ中国韓国日本インドN/Aアメリカイギリスシンガポールアメリカイギリスドイツイスラエル中国韓国アメリカカナダアイルランドイスラエルドイツ韓国中国日本等の計19ヶ国
従業員数87011-5030298902
資金調達額$555 M$46.8 M$18.5 M$129.5 M$1.4 B
時価総額N/AN/AN/A€307.2 M$24.1 B
バリュエーション$1.5 BN/AN/A$452.7 M$28.64 B(2021/4/15時点)

Craft.co, LinkedIn, Crunchbase, 企業HP、

https://www.glassdoor.com/Location/All-AppLovin-Office-Locations-E576360.htm

https://jp.reuters.com/article/applovin-ipo-idJPKBN2C20LOより筆者作成

AppLovinは2021年4月15日に上場を果たしており、上の表から全体的にAppLovinが頭ひとつ抜けていますが、ironSourceは、グローバルオフィス数、従業員数、資金調達額、バリュエーションの項目においてAppLovin以外の競合他社を上回っています。

ironSourceは他のプラットフォームと比較して、アクティブユーザーの数やオプトインのユーザー数を知ることができることが魅力的です。しかし、eCPMと一緒にフィルレート(自社サービス(アプリやメディア)の広告枠の在庫に対して各種広告ソースからの広告の満稿の割合)を上手く見ることができないという点とダッシュボードに分野別の内訳が表示されないという点が欠点と言われています。

https://blog.soomla.com/2016/07/top-6-mobile-ad-mediation-platforms-full-analysis.html

Fyberは他社と比較してSDK(ソフトウェア開発キット)のバナー広告やインタースティシャル広告のサイズのリストが短いのですが、SSP(サプライサイドプラットフォーム)を通して、広告在庫を利用可能にすることで、広告を仕入れることを可能にしています。しかし、オプトイン(宣伝広告の受け取りを、ユーザーが許可する意思を示すこと)の割合を把握できなかったり、ウォーターフォール方式の広告の最適な方法を上手く提供できなかったり、分野別のデータを可視化する能力が欠如したりいった課題があると言われています。

https://blog.soomla.com/2016/07/top-6-mobile-ad-mediation-platforms-full-analysis.html

Admobのメディエーション(アプリに広告を配信するすべての広告ソースを 1 か所で管理できる AdMob の機能)は比較的バナー広告やインタースティシャル広告は優れているが、動画リワード広告に関してはそこまで優れていないといわれています。

https://blog.soomla.com/2016/07/top-6-mobile-ad-mediation-platforms-full-analysis.htm

Mopubは同じSDKでSSPとメディエーションを結びつけています。2013年にTwitter社に買収されているため、Twitterの広告主から広告を得ることができます。動画リワード広告よりバナー広告やインタースティシャル広告に力を入れています。アドネットワークを管理するダッシュボードが全体的に優れており、全ての主要機能に容易にアクセスできます。

https://blog.soomla.com/2016/07/top-6-mobile-ad-mediation-platforms-full-analysis.html

7. 筆者コメント

ここまで、イスラエルスタートアップ”ironSource”について、サービス概要を交えながらまとめてきました。調査をした上での筆者の見解は以下となります。

Unityがアプリ収益化企業ironSourceを完全子会社化!ゲーム制作から成長・収益化まで支える体制になったことが鍵

ゲームエンジンUnityの開発で広く知られる米テクノロジー企業Unity Technologiesが2022年にironSourceの完全子会社化しています。

クリエーター向きのサービスを展開するUnityとironSourceの2社協力によって、クリエイターの成長を促進できることが期待できます。

Unityは基本的にゲーム開発エンジンとして、エンジニアに日々利用させているが、ironSourceのプラットフォームによって、開発者らはゲーム制作・成長・マネタイズなどをシームレスに実行できるようになる可能性があります。

近年は技術革新も進み、メタバースの概念が世間に浸透する土台ができあがってきました。メタバース・バーチャルに関連するサービスの多くはUnityによって作られています。

市場動向には、今後も注目していきたいところです。

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記者プロフィール
齊藤大将さん
株式会社シュタインズ代表取締役。 情報経営イノベーション専門職大学客員教授。 エストニアの国立大学タリン工科大学物理学修士修了。大学院では文学の数値解析の研究に従事。VR学校(私立VRC学園)やVR美術館を創作。CNETコラムニストとしてエストニアとVRに関する二つの連載を持つ。 この記者の記事一覧