評価額は11億ドル!国内最有力ユニコーン「Transferwise」 (1)

評価額は11億ドル!国内最有力ユニコーン「Transferwise」 (1)

「ガム一つ手に入れるのも、命がけだったんだよ」

 ソ連支配下にあった頃は、お菓子を食べることすら許されなかった、と当時のエストニア を知る人は言う。

 そんな独立して間もない小国エストニアは「電子国家」というブラン ディングに成功し、現在世界各国からの注目を浴びている。人口130万人という小国ながら、すでにユニコーン企業を4社も輩出しているエストニア。

そんな国で、今一番勢いのあるユニコーン企業「Transferwise」について、TechWolfメンターが、どうやら話をしている…

エストニア最有力企業Transferwise

海外送金って時間もお金もかかって、煩雑ですよね。

お、どうしましたか?

海外の口座に振り込まないといけないのですが、手数料か、思ったより高いなって……

そしたらTransferWise使えばいいと思うよ!

 海外送金で気になる点、それは送金手数料と着金までの時間である。

 Transerwiseは、2011年1月にクリスト・カーマンとターヴェット・ヒンリンクスが創業したP2P送金サービスだ。

 ロンドンが本拠地で、現在は、ニューヨーク、シンガポール、シドニー、そしてエストニアなど8箇所に事務所に構えているようだ。

Transfersiweは、現在、エストニアで一番注目されている企業なんだ !

海外展開もしっかりうまく進んでいるみたいですね !!

Skypeと同じくらいの盛り上がりと、期待を見せていて、現地の人は、これからは、「Transferwiseだ!」って 言ってるくらいだよ。

すごい称賛ぶりですね。でも、なんで海外送金が安く済むのですか?

それには、SWIFTというシステムが関係してくる

 外国送金を行うときは、銀行はSWIFTという仕組みを使うことが一般的だ。 例えば 、A銀行が海外のB銀行に送金を行いたいなら、事前に 「今から100億円送金しますよ!」と伝えなければならないわけだ。
 しかし、実際には、A銀行とB銀行の間には直接的なつながりがないことがほとんどであるため、その間にいくつかの銀行を挟んで、リレーでバトンを渡すように送金している。
 ただ、この場合、いくかの銀行を間に挟むため、送金完了までに時間がかかったり、送金に関わる全ての銀行で手数料がかかったりするため、結果的に手数料が高額になりがちなのだ。
 エストニアユニコーン企業で有名になったTranserwiseは、一般的な銀行と比較して最大8 倍手数料が安く、海外送金サービスを提供に成功している。”

Transferwiseが用いた、海外送金手数料を安くし、高速で送金できるシステムとは?

とにかく銀行のシステムは古く、処理に時間がかかる。特に海外送金に関しては、 銀行間のバトンのせいで、手数料も時間もかかってしまうということだ。

なるほど。一方で、Transferwiseは、どういうシステムなのですか ?

簡単に説明すると、世界中にある自社の銀行口座を利用して、その口座間で数字を移動させてる、みたいなイメージだ。実際の送金は、国を超えない。

国を超えない!?

 TransferWiseは世界中に持つ自社の銀行口座を利用して、送金人が自分の口座から自国にあるTransferWise口座に入金すると、TransferWiseが同額を受取人の国の自社口座から受取人の口座へ振りこみを行う、という仕組みになっている。
 複数の国内送金(送金人からTransferWiseへ、TransferWiseから受取人へ)が行われているだけであり、実際の送金は国境をまたいでいないというわけだ。
 そのため、今までの外国送金よりも、より早く、また安く送金できる可能性が高いのである。

なるほど。銀行間でリレーをする必要がないから、手数料も時間もかからないんだ。

そういうことだね。現在は、利用者は100万人を超えており、毎月8億ポンド以上が送金されているらしいよ。

すごい勢い……!!

まとめ

Transferwiseはエストニアではもう知らない人はいない企業であり、エンジニアの給料も高く人気企業である。

日本にも支社があるが、正直そちらはそんなに機能していないように見える。

そういったことを踏まえ、次回より深いところに入っていこう。

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